前回に増して2人の関係においてのチセの力が増し、もはやエリアスの手の中から出つつあるような印象さえ受ける回でした。
エリアスに対してはっきりと異議を唱え、過失を責めることで有利に交渉を導く。セス・ノエルとのコネで雛の居所を突き止め、またマリエルとの間にエリアスですら知らない関係を築き水面下で道筋をつける。
チセに自主性が備わり能動的に動くことによって逆にエリアスが引っ張られて行くという関係に変化しているようでした。
独立というよりより夫婦としての関係が深まったように思うのですが一方のエリアスの思惑とは外れていっているようでした。これまで1人で生きてきた生涯だったのに依存する相手ができたことで自立することを恐れるようになってしまったようです。
個人的に心配していた小鳥の使いをこっそり埋めてしまった行為は、今となるとチセが離れることを恐れた幼稚な行為に見えてきて「おいエリアスちゃんとしろ」と言いたくなってしまいました。
ドラゴンの雛が暴れ出したことで、それを大切に思い激しく共振するチセと関係ないと切り捨てたいエリアスとの間に溝ができそうでどうなるのでしょう…。
またカルタフィルスが実は救いを求めていることや自分をぼく「たち」と言ったこと、欠損する体や本当の名前は何か、等々気になることはたくさんあります。
エリアスも色んな苦しみを知り思い惑っているようです。
力強い女性陣になんとかしてもらいたいものです。