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とても良い

チセがリードし順調に育まれてきた関係が今回の一件で大きな危機にさらされています。そしてエリアスの少なくともチセに関しての切実さ真摯さが伝わってくる一方で、チセのある意味生命への繋がりの希薄さが見えてひどくつらい回となりました。
とにかくチセは生への執着が薄くそれが周囲とのやりとりの中で齟齬を来しているのが明らかでした。アンジェリカに頬を貼られても今ひとつわかってない、シャノンやリンデル、マリエルの心配も同様で本人は割とさっぱりしているような…。
そんな中エリアスは彼女がその齟齬をわかっていないことを悟っていて尚且つそれを受け入れる、そのさりげないやり取りがあまりに切なく、親愛に溢れていて胸がいっぱいになってしまいました。
それでもチセが自身の生命を引き換えに存在意義を得ようとしているのを目の当たりにすると堪えられず部屋から出ていってしまう、それでも激することはしないところがいかにも彼らしく大変つらいながらもいいシーンだったと思います。
その後の石垣の上でのやりとりでエリアスが言った「ちゃんと僕を連れていって」という一言が、2人の関係性や彼の懸命さ、愛情、寂しさなどいろんなものが込められていて僕の胸には深く深く響きました。
エリアスを始め、残されるもの達への思い遣りが足りていないことが本当の意味ではチセにはわかっていないようです。彼女の命が終わればルツもまた終わってしまうということすらまるで忘れ去られているようで…
僅かに残された希望になりふり構わず縋っていく様子の2人ですが、気の毒なステラやまさかのホコタテ案件と化したドラゴンの呪いとカルタフィルスの呪いなど急激に話が動き出しています。どうかどうか幸せな幕引きになるようにと祈るような思いです。



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