鼻の奥がツンとするような寂寥に包まれた別れ
偶然だったけど運命だった出会いが沙優の人生を変えた
16歳か17歳か、いずれにしてもその中の半年というのは彼女にとってはとても大きいものでもう離したくない離せない自分の一部だった
それでも吉田さんは最後まで大人で寂しい別れも受け入れられる、例え本心では子どものように寂しく思い、沙優のいない家で泣き出してしまうように脆い
それでも日常は回る、遠く離れた場所でお互い別々に
だけどあの別れは「またね」だった
沙優にとっての拠り所、もう一つの帰る場所が吉田さんなのかもしれない
別れの場面からエピローグまでボロボロ泣いてしまった