絵本みたいな優しいタッチで描かれた博愛、隣人愛を説く物語
人世に迷い込んだ魔法使いはたくさんの人の幸せを願って魔法を人世に拡散させたが、人々はそれを自分の願いのために消費し、それはやがて呪いとなり災厄を引き起こした
「自分のためのわがままな願いは呪いになる」、その言葉通りの結末だった
だけど、人が元来持つ魔力を、自分ではなく誰かを願った思いを集めてヨヨがその災厄を打ち払うことができた
そうして手に戻した日常は人の誰かを思う気持ちによって支えられているのだと実感することができた
魔の世では魂が死んでも肉体さえ残っていれば蘇生できるけれど、人世では魂が失われれすなわち死という現実に打ちのめされる場面が印象的だった