魔女っこ姉妹のヨヨとネネ
物語環境開発/徳間書店・魔女っこ姉妹のヨヨとネネ製作委員会

魔女っこ姉妹のヨヨとネネ

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Title (kana)
まじょっこしまいのよよとねね
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「少年と少女のひと夏の冒険」という、エンタメ映画の王道を行く筋書きの作品。「ぼくらのウォーゲーム」「サマーウォーズ」など多くのヒット作の礎になった筋書きであり、本作はそこに「魔法」というエッセンスを加えた作品となっている。
シナリオ作りも奇をてらわない直球勝負で、同じくこの手の冒険エンタメ映画にありがちな「愛と勇気の物語」に仕上がっている。

ヨヨとタカヒロの冒険は笑いと楽しさにあふれていて見ていて楽しい。魔法の描写や細かなキャラクターの動きはufotableの本領発揮と言えるいい出来だし、決して悪い出来ではなく、監督が言ったように「子供でも見れる(いい意味で)」し、大人が見ても発見のある作品に仕上がっている。
しかし、細かい部分を見ると粗と既視感が目につく印象で、その積み重ねが個人的に得点を落とす要因になってしまった。

本作は原作こそあるものの「原作の名前を借りたオリジナルストーリー」なのだが、全体的に「原作付きTVアニメの劇場版」とでも言える作りになっていると感じた。
冒頭から物語はポンポン進み、一気に「魔の国」への現実世界の侵食、ヨヨの現実世界への転移などが矢継ぎ早に行われる。その中で本作の専門用語も次々登場し、混乱してしまう。しかもそれらに関する細かな解説は最後まで行われない。
要するに「(正確にはTV版などないが)TV版を知ってること前提で、見に来る人はファンだから説明はおざなりでも平気だよね」というアニメ映画によくある作りに似ているのだ。
テンポの良さは大事だが、本作に関してはやや飛ばしすぎている印象。もう少し説明に尺を割いても大丈夫だろうと思った。

ストーリーも王道だが、ひねりがなく伏線も弱い。ちょっと頭を働かせれば「亜紀がヨヨの絵本を知っていること」「亜紀の『ヨヨ『も』魔法使いなんだ』という台詞」から「亜紀の両親が魔の国の関係者で、物語の核心に関わってくるだろう」ということは序盤から予想できるし、ストーリーは最初から最後まで「予想の範疇」を出ることがない。
また説明不足は中盤以降も深刻で、おヨネの「12年前の魔法(現実世界へ転移する魔法陣)がまだ残っていたか」という台詞の意味や「石が暴走することでなぜ現実世界と魔の国が繋がるのか」「亜紀の父は『願いを叶える魔法をゲームに応用した』と語ったがどういうシステムだったのか」「なぜ、『利己的な願い』を望んだ人間は魔物に変わったのか」「石を守っていた謎のロボットはどこから来たのか」「ビハクの鈴が割れるとなぜ巨大に変わったのか」など、物語の核心に係る事実さえ曖昧なまま物語は突っ走っていく。
この手の話にあまり理屈を求めるのも酷だとは思うが、個人的には減点対象。この一種の「ご都合主義」的な流れを許せるかで、点数が変わってくるだろう。

クライマックスに関してはリアルタイムで見ている時は燃えたが、「『ゲーム』が物語の鍵となる」「最後は大勢の名もなき人達の『思いやりの願い』が主人公を救う」など、「サマーウォーズ」との類似点が多く、そこが気になってしまった。
また、タイトルには「ヨヨとネネ」とあるのだが、これは詐欺。活躍するのはヨヨばかりで、ネネは魔の国で水晶球とケータイ越しにヨヨやタカヒロと話をするばかり。タイトルが本当だったのは序盤の水の化物との戦いと、クライマックスだけだ。

つまらないわけではないが、個人的には所々にある粗が目についてしまい、高得点はつけられなかった。「細かいことは気にしない」タイプの人なら、もっと高得点になるかも。

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