不確定な未来の中で確かなものは「盛者必衰」の運命だけということにまとまるような回。だけど盛者必衰なのはあくまで現世の範囲内の話ならばとも思ったり
暗い未来を知ってるびわでさえも、少し良い時が「また今度」と続けば未来に光を見出してしまうけれど、結局そんな今世なんて幻想の夢物語
法皇の語る平家一門の行く末も、祇王が暇を出されたことも、徳子の政略結婚やその先も…全て今世の鏡だったなぁと最後に失った時に初めて気付く
祇王が出家して澄んだ顔をしていたのは、びわが想像したようなものではなく、ただ今世の諦観から極楽を想うことに「光」を見出したから
でも、それも未来に「光」を見出してることには変わらないのかも
むしろ、問題なのは徳子の死を悲しむようなびわの現世への執着なのかもしれない