800年の時を超える祈りの物語
《祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす》
平安末期。平家一門は、権力・武力・財力あらゆる面で
栄華を極めようとしていた。
亡者が見える目を持つ男・平重盛は
未来が見える目を持つ琵琶法師の少女・びわに出会い、
「お前たちはじき滅びる」と予言される。
貴族社会から武家社会へ──
日本が歴史的転換を果たす、激動の15年が幕を開ける。
完成度が桁違いに高かった。
原作から800年経った今、アニメとしてどう表現するか難しそうなのに、びわという愛くるしいキャラを中心に展開されていく形が本当に良かった。
映像も今時のエフェクトをふんだんに使った映像じゃないのに要所要所で目を奪われるくらい綺麗なシーンが多々あって、この先何年経っても色褪せない作品だと思う。自分の中でずっと大切にしていきたい作品です。
誰でも知っているお話をアニメにするに当たって羊文学の主題歌と未来が視える人物を登場させたのがすごくいいアクセントでした。
季節の移ろいを咲いている花で描写したり、説明的な要素を最小限にしていろんな演出が詰まっているので真剣に向き合って観ないといろいろ見逃して分からなくなってしまう感じ良かったです。
劇中で琵琶の弾き語りでナレーションをしているの未来のびわなのかな、でも目の力は失われているみたいだと思ったのですが、壇ノ浦の戦いで本来亡くなる運命だった徳子を助けて未来を改変したことで目の力を失ったという解釈で良いのかな。
エンディングと劇伴がagraph / 牛尾憲輔氏で電子音ぽい感じだったのも個人的に好みでした。
素晴らしい。主題歌も良い。
歴史は苦手ですが本当に面白かった。歴史初心者さんにもおすすめです。他の平家物語作品にも興味が出た。言葉にして感想を言うには人名が覚えづらい部分はあるが視聴には殆ど問題はなく、私自身は他人と語り合うためにHPで何度も相関図を確認するのすら作品に浸れて楽しかった。映像美も素晴らしく引き込まれるばかりだった。少し意外な曲調のEDがまた良い余韻を作りだしていた。またこんな体験をしたい。
とても良かったです。ただ話が早足で、もう少しじっくりやって欲しかった・・・もう1クール・・・
平家物語に興味がわきました。
あと悠木さん、やっぱ最高です。でも他の豪華メンバーも素晴らしかった!
ビワだけが異質で、平家の見届け人というか、人間ではないようなキャラだった。ビワの謎は謎のままだった。
負けると分かっていても、こう平家側から見てると助かってほしいと思ってしまうもので、当たり前なんだけど、教科書数行の出来事にもそれぞれの人生があったんだなって考えさせられる話だった。
ただ、名前が似過ぎで誰のことか分かってなかったり、血縁関係が複雑で、諦めて聞き流してたりしたので、相関図手元に用意しとけば良かったかな。
作品の雰囲気が凄い良い、雰囲気作りに成功しすぎている
内容は平家の絶頂から始まり、清盛の死を境に半々くらいの配分
後半の没落の様子は結構飛ばし気味だけれど、それがまた滅びていく平家の様子を際立たせているように思う
平家の人間たちが、彼らの個性とともに生き生きと描かれていて、それがまだ後半を引き立ててる、諸行無常・・・
自分の大好きな山田尚子監督作品ということで非常に期待していた作品。
歴史はほんと無知なので、調べつつ見たりしていたので、このアニメを見たことで平家物語自体に興味も湧いた。
栄華を誇る平家が話の構成もあるだろうけど、一気に転落していく様は見ていて悲しくもある。
各人物はそれぞれに個性、愛嬌があって、それぞれの人生を歩んでいたんだなぁと、自分は文献だけではきっと感じられなかったであろう物語を汲むことができた。
11話というのはちょうどいいのかもしれないけれど、もう少し長めに深掘りしてみてもほしかったなと思うくらいに楽しかった。
平家物語(平家サイド)
山田尚子最高!
これは本当に良いアニメ。
歴史好きならマジでおすすめ。
平家の勉強してまた観たい。