純粋でプラトニックな中学生の恋が本当に良かった
最後がキスとかじゃなくて手を繋いで終わるのが本当に好き
あと、友だちの恋のために泣いちゃう子とか、人の惚れた腫れたをあげつらう男子とかが高校生の恋愛にはない要素がとても良かった。継母や実母との関係というのも個人的には好きな要素だったし、思春期の不安定な心に揺らぎをもたらすものとしても良かった。
日之出に想いが伝わらない美代は猫になることで彼から愛されることができる、猫になれば思いのままの新しい自分になれたような気がする。
だけど、猫でいる限りその関係は本物じゃないし、繋がりの間に壁がある。だからせっかく愛されてるのに嫌われたくないからと、自分が猫だと言いたくても言えなくなってしまう。
でもそこには猫の仮面をつけている限りは自分の気持ちばかり人に押し付けている自分がいて、だから例え本当は想いが通じ合ってても通じあえなくなってしまう。
ちゃんと向き合ってみんなの気持ちに応えて、好きって言われたいだけじゃなくて、好きって伝えたい気持ちが二人を結びつける、って感じ。