私はあたなの力になりたい。好きって言われたい―
笹木美代(ささき・みよ)は、いつも明るく陽気な中学二年生の女の子。空気を読まない言動で周囲を驚かせ、クラスメイトからは「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれている。しかし本当は周りに気を使い、「無限大謎人間」とは裏腹に自分の感情を抑えて日々を過ごしていた。
そんなムゲは、熱烈な想いを寄せるクラスメイトの日之出賢人(ひので・けんと)へ毎日果敢にアタックを続けるが全く相手にされない。めげずにアピールし続ける彼女には誰にも言えないとっておきの秘密があった・・・。
それは、猫の姿になって 大好きな日之出に会いにいくこと。
実はムゲは、ある夏祭りの夜お面屋にいた猫の店主から、「かぶると猫へと姿を変えることができる」という不思議なお面をもらって以来、猫・太郎として日之出の家に通っていたのだ。
普段はクールに振舞う日之出だが、太郎にだけは素直な気持ちを打ち明けることができ、いつしか太郎は日之出の支えになっていた。
≪人間≫のときには距離を取られてしまうが、≪猫≫のときには近づけるふたりの関係。ムゲもまた、猫でいれば周囲との関係に悩むことない自由さを知り、次第に心地よさを覚えていく。
猫として長く過ごすほど、いつしか猫と自分の境界があいまいになるムゲ。
ある日、再び現れた猫店主から、猫の“お面”とムゲの“顔”を交換し、≪人間≫を捨て≪猫≫として生きるよう迫られる・・・
このままずっと、彼のそばにいたい。でも、《私》に戻ることができなくなる――
自分が誰に支えられているのか。大切なものに気がつくとき、二人の世界が変わり始める。
純粋でプラトニックな中学生の恋が本当に良かった
最後がキスとかじゃなくて手を繋いで終わるのが本当に好き
あと、友だちの恋のために泣いちゃう子とか、人の惚れた腫れたをあげつらう男子とかが高校生の恋愛にはない要素がとても良かった。継母や実母との関係というのも個人的には好きな要素だったし、思春期の不安定な心に揺らぎをもたらすものとしても良かった。
日之出に想いが伝わらない美代は猫になることで彼から愛されることができる、猫になれば思いのままの新しい自分になれたような気がする。
だけど、猫でいる限りその関係は本物じゃないし、繋がりの間に壁がある。だからせっかく愛されてるのに嫌われたくないからと、自分が猫だと言いたくても言えなくなってしまう。
でもそこには猫の仮面をつけている限りは自分の気持ちばかり人に押し付けている自分がいて、だから例え本当は想いが通じ合ってても通じあえなくなってしまう。
ちゃんと向き合ってみんなの気持ちに応えて、好きって言われたいだけじゃなくて、好きって伝えたい気持ちが二人を結びつける、って感じ。
最初どうかと思ったけど、なかなか良かった!
青春ものにファンタジー要素を追加したのが大枠だが、複雑な家庭環境に苦しむ思春期の女の子の感情の機微が表現されていて良かったと思う。
あと、大人社会の駆け引きや打算のない恋愛はみていてほっこりした。
予想を裏切る展開はなかったが、だからこそ安心して見ることができた。
ムゲの声もあまりきにならなかったし、個人的に総じて満足度が高い作品だった。
ストーリー8.5 印象5 キャラ4.5 音楽映像3.5 トータル4.3
最高だった!エンディングロールまで泣けたなあ。いいなあ中学生、猫も、いいなあ!
音楽が良かった。映像も綺麗で、ストーリーも心地よかった。
猫になりてぇ。
思春期の少年少女が仮面に隠した気持ちをさらけ出せるようになるまでの物語。岡田麿里さんの脚本による青春全開なストーリーと美しい作画がマッチしていてとても良かった。結末も爽やかで自分も頑張ろうと思えた。
個人的には日之出くんの"美代"に見せる顔と"太郎"に見せる顔のギャップがとても良かった。あれは好きになってしまうわ笑
岡田麿里さんの作品がとても好きで楽しみに見たけど
最近の中では微妙だったかな
全体的に好きではあるけどなぜかそこまで心にこなかったというかうーんのんだろ
よかったけど
ちょっと子供向けかな?
都合が良すぎる、とか。
辻褄あってんのかな、これ?
って思うところあったりなかったり。
まぁ、展開は読めるがある意味王道で、可愛い作品だった。
愛されたい、じゃなくて愛したい、って言えるようになったのがすごいなぁと思った。
物語の展開の中で、登場人物達がディスコミュニケーションに悩まされたり、立場の転換によって視界が広がったりして、作品のテーマである「自分の居場所」を見つけていくことになる。コンパクトに纏まっていて見やすい作品でした。気軽に見たいアニメ映画を探している方におススメです。