Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
全体
良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
とても良い

関係性の中にある自分
誰にも必要とされないということは、自分自身も自分を必要としていないということ。だから、誰かを愛するだけじゃない、誰かに愛される自分を愛すること重なることで、きっと何者にもなれる自分になれる。一方的な愛じゃなくて、愛は我に帰るのだ。だから、あの3人にとっての何者であるかという問いへの答えは家族だった。求める自分と求められる自分が共に存在している「誰かとの関係性」の中にこそ、本当の自分があるのかもしれない。幾原邦彦監督はこの物語が描く世界観を「今の若い人にとってより切実なんじゃないかな。」と述べていた。一人一人が孤立して自分も他人も覚束ないがちな世界だからこそ、自分だけでもない他人だけでもない、その狭間に存在証明を見出すことを思い出さなければいけないのかもしれない。

予め失われた僕たちは、失われているからこそお互いの痛みも幸せも分け合い埋め合う。



Loading...