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良い

対比的な描写が目立った1話だったように思う

小宮カリナをメンタルトレースした進藤監視官が読み取ったのは彼女の空っぽな心。
そして、そんな心の色相が人を殺める選択を下すのかもしれないと彼は言う。

一方で、薬師寺陣営に乗り込んだ時のゴタゴタで、執行官のリーサルドミネーターを止めたのは進藤監視官。彼が呟いたのは、最後に執行を下すのは人間であるべき、そのためにドミネーターには引き金が付いている、と。

多くの人は自分の行動を自分の意志で選ぶことができていない。社会のダイナミズムや上に立つ誰かの意向によって、知らずのうちに自分自身が操られている。この件に関して言えば、その操作者にインスペクターがいる。


次に1係が乗り込んだのは、廃棄区画。スラムな裏の自由世界は、日の当たる表のシビュラに監視される世界とはまるで真逆の世界。

ただ、その真実というのは、不安定要素をまるごと隔離して押し込めることで、シビュラシステムの管理下に置くという制御された自由。

多くの人が真実に気づけない様は、ヒツジたちを操るキツネ、一連の事件で暗躍するインスペクターを象徴するかのように映る。


そんな事件に挑んでいる二人の監視官、イグナトフと進藤のタッグ。だがしかし、その進藤の父親はイグナトフの兄を殺した過去があり、またその後自殺している。

一見すれば、バディなど組めるはずもない二人だが、真実はその奥にある。二人はその裏にある真実を求めて、手を取り合うという解がある。



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