公安局を襲撃する梓澤、彼の行動の本質は分岐点を作ることだと言う。彼自身は何も手を下さない。ただターゲットたちが置かれた状況の中で、いかにシビュラ的になって生き残るのか。それをほんの試すことだけが、梓澤の成していること。
敷かれた道を行くだけの者は早々と死に絶え、己の道を求める者だけが、シビュラ社会の中で存在を確立できる。そういう意味では、全ての起点であり、全てと関わらざる梓澤こそが最も己の道を行くシビュラからも自由な存在なように映る
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