Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
とても良い

アーシアンの攻撃下、グエルは立ち上がる。そして、モビルスーツを奪い取り、果敢に撃破した敵機に乗っていたのは父。グエルが一歩進んで得たものは、喪失という空虚さ。

そして、艦内で窮地に陥るスレッタを助けたのはプロスペラ。目の前で敵とはいえ人が殺される様にスレッタは怯えるが、プロスペラはいつものように「逃げれば一つ、進めば二つ」と説く。彼女は暗に娘に戦えと、敵を殺し、血を浴びろと言う。

そうやって魔女の囁きに誘われるままに、無垢な笑顔を浮かべた少女は血みどろの戦闘装置と化してしまった。スレッタはただ素直すぎるのか、それとも大事なもの以外は何も視界に入っていないのか……、いずれにせよひたすらに不気味で悍ましい魔女の姿をしていた。

彼も彼女も、進んだ果てに何か得たつもりかもしれないが、その代償に大きな欠如も手にしているように見えていた。



Loading...