LINEをそれとなく交換したい山田とそんな意図には微塵も気づかないどころか、こんな自分が...とむしろ跳ねのけるような市川。
そんな市川に耐えかねて、他の男の子と仲が良いとか言ってみながら市川の気を引こうとする山田は必死すぎてかわいいのだけれど...。それは、市川の気づきつつある山田からの気持ちを、そんなワケないと本能のように反射で否定してしまう心を強めてしまってもいて...。
そんな果てに、山田からの急なアプローチに対して、市川が出した「寄ってくる悪い虫を払いのけるために、自分は山田に利用されている」という答えは、どこまでもちぐはぐ。そんなお互いの気持ちを通じ合わせることのできない不器用な二人になんだか涙が伝ってきてしまった。
だけど、涙を流す山田を見て、市川は山田はそんなやつじゃないと気づき直して、想いを受け止める様子は、市川が何よりも自分の心の中のヤバいやつに正面から向き合えたからこそと感じた。