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とても良い

燈にとって、自分を眩しいところへ連れて行ってくれたのが祥子で。そんな大切な彼女を、燈は春日影を歌って傷付けてしまった。

そして、そよにとっても、そんな光景はまたCRYCHICが壊れてしまうもの以外の何でもなくて耐えられないものだった。だから、そよは祥子のもとへ訪れて謝って、またCRYCHICをやりたいと懇願する。「大切」を守るため。

でも、祥子の心にはもうそんなものは残っていないようだった。そよや燈の「大事」だったCRYCHICは、もう祥子にとっては捨てた過去、思い出したくもない思い出として映っていたようだった。そして、「みんなが…」「みんなのため…」と訴えるそよのことを、祥子が「あなた、御自分のことばかりですのね」と裏返しのように言い放った光景は、二人の見ている世界の差を残酷なまでに感じさせるものだった。

前回のライブで、今のバンドを見ている愛音や楽奈たちと、未だにCRYCHICを忘れられないそよと燈の差が決定的なものになってしまって。そして、今回の一件で、そよと祥子の間の溝も埋められない程になってしまって。全てがバラバラになるだけなってしまったような感覚がだけが残ってしまったようだった。



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