Liviumanの代表が投石であっけなく死亡。それを口実に不滅教団へ攻撃を始める展開は、戸惑いはありつつも正義のように見えていた。
一方で、宇佐美と共にその不滅教団の内部へ招かれたキルコとマルが目にしたのは、保護された人々と、そして死ねば人食いになる病のために生命維持装置に繋がれた少女。さらに、その少女を人のまま死なすために、マルの力を借りたいという宇佐美はLiviumanが言うような悪には到底思えなかった。
だから、そこにあるのは正義と正義の対立のような争いとも違う、真実が迷子になってしまったような光景に見えていた。マルが教団施設の地下で人食いを殺したことが保護下の人々を追い出すことになってしまったり、病の少女を死なせたことが宇佐美が自殺する理由になったりしたことも、そんな真実の迷子を表しているように映っていた。