全然徹さんが見つからない〜〜〜〜!!!
とにかく焦る緒花だったけれど、そんな時に孝一が電話をかけてくる。そして、彼が電話口で語ったのは、「緒花がそれが一番だって信じたことはいつも何とかなってきた」という勇気をくれる言葉。それに力を貰った緒花は、挫けかけていたとこから復活して、遂に徹さんを見つけられた。
そんなこんなでもうヘロヘロな緒花。それは徹さんの目にも明らかで、緒花の上手くいかないかもだけど、それでもひたむきで向こう見ずながんばりは徹さんの心も動かすものだった。だから、「もし徹さんを連れてこれても、上手くいかないかも…」という緒花の零した呟きへの答えが、「必ず上手くいかしてやる!」だったのだと思う。
がむしゃらな頑張れば何か起こせるけれど、何もがむしゃらに頑張ったことだけが結果に結びつくわけではない。そのひたむきさを見た人が、自分も!と力を貸してくれるから、がむしゃらな頑張りはいつも実を結ぶのだと教えてくれる緒花と徹さん、そして孝一だった。
そして、何とか女将のいない一日を乗り切って、無事に女将が喜翆荘に帰ってきた時は、なんだかみんな一回り成長できたような気がして、胸を熱くさせられてしまった。