キャラクターが可愛く、世界観が肯定的でほのぼのした作品でありながら、この作品世界に散りばめられたさまざまな謎の存在が物語に推進力を与え、そうした作品の宿命とも言える退屈さから免れている。
シーズン2でそれらが解決するのかもしれないが、提示された謎が解明されてはおらず、シーズン1単体では完成度としては必ずしも高いわけではない。設定の矛盾と思われる箇所もいくつかある。
だが、それでもなおこの作品は佳品だと評価したい。その理由は先に述べたように、世界観の心地よさと、推進力である。そして、設定の矛盾(と思われる箇所)や未解明さも、欠点であると同時に、鑑賞後の味わい要素でもある。
シーズン2はこの作品の監督作品ではないらしく酷評もあるようだが、一応は観ておきたい。
世界観の謎がどう説明されるのか、そして彼女たちがどうなるのか、別の監督による一つの解釈として興味はある。