恋愛の回。久美子・葉月・塚本の三角関係の話かと思ったが、久美子と麗奈の話だった。特別な存在になりたいと言うが、もちろん人類の中での特別性というのもあるだろうが、あの場面でそれを言うともはや愛の告白であり、事実麗奈は久美子への数々の鋭い言葉を愛だと言っている。最後の『愛を見つけた場所』の2重奏は、この話に登場したすべての愛(恋愛・友愛の両方、なんなら先生の慈愛もある)が詰まっているような気がした。音楽がとても映える作品だ。吹奏楽のアニメだから斯くあるべしというのはそうかもしれないが、ただ良い音を出しているわけではなく、そこに至るまでの過程が丁寧で拍手したくなる。