ユーフォっぽいというのがどういう感じなのかを感じることができない自分が憎い。久美子に本心を伝えることをいとわないのは、あすかがユーフォニアムを好きだからという『風が吹けば桶屋が儲かる』的な理由なのだろう。(麗奈の話もあるが)久美子の正直な性格から出てくる親しみやすさのようなもの(他人にべらべらしゃべらない、話し相手に対して嘘のない言葉を語る、裏表がなさそう)がユーフォらしいというのかもしれない。あすかに引退してほしくないというみんなの願い、父親である進藤正和に自分のユーフォを聞いてほしいというあすかの願いなどが見えてまあまあ面白かった。
だが一番気持ちよかったのはあすかが河川敷で吹いた曲だ。文脈からくる父親の愛、あすかの願いとユーフォをやる楽しさ、久美子の感情(先輩のユーフォが好き、先輩が部をやめてほしくない気持ち)が全部のせになって聴いてて感動した。