前情報としては、シナリオが小高和剛とキャラ原案が小松崎類というダンガンロンパタッグ、監督がP4Gの田口智久っていう感じです。これは2020年くらいにあったようつべのダンガンロンパ3全話公開の時に間で入ってたCMで知った感じ。
「全員悪玉」っていうキャッチコピーがあるクライム・サスペンスだし、登場人物も少し多めの群像劇っぽいので結構自分好みかも!ということで気になっていたがネトフリおんりーで、2021年になってようやくアマプラに来たので見ました。
個人的な所感だと、話の大筋とキャラクターの個性は面白いけど設定の細かいアラを感じると言った具合でした。
話と関係ない部分だと、音楽と映像に関してはかなり良かったです。
ダンガンロンパアニメしか履修してないんですけど、そこまで引っかかるなあという感じはしなかったのでなんだか拍子抜け?
ダンロンやらの名前を出して自分でハードル上げた割になんか全体通しで見てもB級ディストピア系SFくらいの設定(ハッカーくん談)だったのでう~んと言わざるを得ない感じでした。
細かい設定の気になる箇所に関してはネタバレもあるので見て感じてもらうとして(わからなかったのなら粗を感じないということなのでそれはそれで良いことだと思います)、やっぱりこのアニメで一番気になるのはメインの「悪人(アクダマ)」達の行動なんですよね~。各キャラそこに関しては結構キレイに出来てると思います。皆見せ場があって、皆しっかり生きている感じ。
ただあまりにもスペック・ステータスがおかしいので(ダンガンロンパのノリ?)冷静に考えると途端に「は?」となるかもしれないので少し注意かも。特にハッカーくん、油断すると「アイタタタ」と感じてしまうので。まじで。
けどね~~主人公がな~~~~~個人的には主人公が一番"悪"だったな~~
自分を"善"だと信じ込んで無自覚に悪を行っていくタイプの一番やべータイプに感じた。ココをどう評価するかで多分このアニメの評価は結構分かれるんじゃないかなあと思いますわね。
最終回の終わり方も、一見すると良さげに感じるけど、結果としては「○○紛失」「カントウの(近い将来の)崩壊」「カンサイの(通天閣のような)処刑課本部?倒壊」「九州プラント破壊」「一般民衆扇動」「(ネタバレのため全伏字)」という2人以外壊滅的なメリバなんスよね~~!(最終話の感想参照)
情に絆された人間が、手の届く範囲の世界を守るためにいかにも"正義"感じられるような行動をした結果、全てを滅ぼす名実ともに"悪"になる中々面白い世界だったのは良かった!
なんかちょいちょい風刺的な描写や設定を感じる。それ自体は良いんだけど何かそれもちょっと微妙で、大人ウケよりもやや若年層狙い?という感じを受けた。
タイトルがね、有名所の映画とかから引っ張ってきててクライムサスペンス物の作品導入のきっかけにもなりそうでいいですよね。幾つか知らんのあったし。ワイが見てないだけか。
OPはラウドロック×Rap?EDはチルめのラップです。どっちも何も分からんけどEDは映像込みで結構好きだったかも。
劇伴は會田茂一さんと井内舞子さん。曲がめっちゃかっこいいんですよね、丁度良いところですごくカッコいい曲やエモい曲が入ってくるので演出としてはサイコーでした!
會田茂一さんは始めて知ったけど電気グルーヴやらHALCALIやらガッキーやら層を問わず色んな人に曲提供してるっぽい。すごい…。
井内舞子さん。I'veのオタク!!(終)