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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

#映画館で野外活動
公開御礼舞台挨拶LV 上映@チネチッタLIVE ZOUND

↓【重大なネタバレ】↓
テントは飛びます

【極力抑えるけど多少ネタバレあり】
開幕1分で酩酊してる人がいるんだけど見る映画間違えたかな…
千明名古屋から山梨の山奥まで来てなお泥酔してるのか……。
深夜から飲んで朝5時になって尚とは……流石に普通酔が覚めるのでは……。気の置けない友人(志摩リン)(諸説あり)と呑んでるが故ということかね。
[舞台挨拶言及あり]千明が突拍子もない思いつきして→他4人が乗り気になって→志摩リンはえ〜と言いたげだけどなでしこに負けて折れる。この流れが大人になってても残っていたのなんかすごいよかった〜〜!
大人になると日々が停滞してしまうのよね。こういったイベントで堰き止められた澱んでいた日々を一気に……。
……ン?これほぼよりもいだな!!?(エイプリルフールコラボ)

野クルの皆も大人になってしまっていたけど、なんやかんやで皆自分の好きだった職に就いているのを見て素晴らしいと思った。

志摩リンが過去に旅した足跡を辿るように情報を集めていたシーンで、過去の自分の積み重ねと、それを巡って清算しているような気がしてなんだか感傷的になった。

鮭で鍋言うたら石狩鍋やろ!と思ったら隙を生じぬ二段構え。犬山あおい、お主やるな……。更に湯葉まで……天才か……。

誰も悪くないからこそ悔しいね……
ちくわが変な石拾ったのも、それを報告したのも、それが思わぬ掘り出し物だったのも、悪意があるわけじゃない。
私が見つけなければ。私が報告しなければ。そんなことを思っているかもしれないけれど誰も責めないし、責められない。

常に笑顔だったなでしこが、富士山の見えない曇り空のシーンだけ顔を曇らせていたのも印象的。
[舞台挨拶言及あり]犬山あおいさんの「嘘やで〜」がこんなにも笑えない日が来るとは。この一回の重みは過去の嘘の数だけ重く感じるにも関わらず、1番近くにいた大垣千明さんは当然のように乗ってくれる、そういう距離感の優しさが沁みた……。
EDでちゃんといつもの目をしていたのを見るとやはりこのシーンだけは、ね。
曇らせるシーンであってもなおこの作品ではキャラに露骨に不貞腐れるようなことをさせる訳ではなくて、今まで通りの『変わらない日常』の中で、でも薄っすらと気が落ちているというのを見せていて見せ方が本当に上手〜!

大人になってできることが増えると思っていたけど、出来ないことも増えている。この映画で一番印象的なシーンだった。…勿論温泉入浴シーンだったのもあるけども!
大人から後世の代へ『伝える』こと。これってこの作品全体を通じたテーマだなと思ったのです。
志摩リンから各務原なでしこへ、キャンプの楽しさを。
お祖父ちゃんから志摩リンへ、バイクを。
なでしこから見知らぬ生徒へ、キャンプの始まりを。
エンドロールの最後にある松ぼっくりも、アニメ1話の最初から映画の最後まで、この作品を全編通じて(作品の受け手である)私達へ、伝えていた…という考えもあるのかなと感じたわ。

県庁集合かけたときに千明が「誰かいる…!」ってやったやつ1期のセルフオマージュでもうさぁ〜〜こういうの好きなんよ〜〜時代が過ぎても同じやり取りするやつさぁ〜〜好きだよ!
ロボくんもうこれほぼ野クルの6人目だろ、名誉野クル。

最初は「予定がなかなか合わなくて〜」なんて言って中々会えてなかった関係の皆が、最後に5人で揃って、しかも次の予定までしっかりと約束して終われるのが本当に良くてね……。

【以下舞台挨拶で気になった箇所】
豊崎愛生さんが仰られてた事で、大人になっても『大人達が陰から支えてくれている』という指摘がとても良かった。
学生の頃(2期まで)も大人たちに支えられていたけれど、大人になって成長した中でも、上司や家族に支えられている。
先に述べた『伝える』の話に近いけど、伝えるだけじゃあないんだな。

カニ食べるところは無音。BGMも。SEの名前は「夢の音」だったらしい。

志摩リンが本栖湖の受付の人と話して「知っていましたよ」と言われるシーン。多分何度も通っていた(アニメでも数回出てきたし)にも関わらず、これまでマトモに会話することもなく事務的なやり取りだけだったところから、大人になって(営業職などを踏まえて)少し社交的になったという。
ほんの少しのやり取りでここまでの情景を想像できるってすごいわよね。演者なのもあるかもしれないけど素直に感心しましたわ。

ロボ=千明役の原紗友里さん
松ぼっくりとちくわとビーノ=あおい役の豊崎愛生さん

【総括】
元々見る予定じゃなくて、選挙で投票した後にちょっと暇になったから勢いでLV目当てに行ったけど良い映画だった〜〜
2週目だから流石に終わってると思ってた(1週目特典の)13.5巻もなんとゲットできました!パンフレットは通販やってるらしいので後で買うぞ〜

アニメ1期は放送後に一気見してへやキャンと2期は追ってたし、丁度その流れの延長線に乗って自分も社会に出たばかりだったので、これまで視聴してきた時間の流れも自分と重なって、もう言い様もなくエモかった……
というかこの作品、映画と銘打っておきながらアニメのノリをほぼ同じ純度でやってるんですよね!何だお前!?
普通に飯テロもするしくだらないやり取りもするし。
このゆるさが、これこそがゆるキャンなんだな〜と鑑賞後もしみじみと広がるアニメでした

長々と書いてしまったので最後に舞台挨拶からの引用で。
────つまり、全部最高。 by 高橋李依



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