かがみの孤城
2025/12/31@家
クローズド・サークル作りたいな…せや!異世界に孤島の城を作ってそこに呼び出したろ!←う〜んこの天才的発想
現代だとドアトゥドアで現実から離れられる異世界という意味でVRとかを連想してしまった。
辻村深月原作と聞いて期待して見たのだが、期待しすぎていたのか思ったよりは微妙だったかも。決して悪くはない。映画館ではなく自宅のテレビ環境で見たからという可能性は否定できないが。
というか2時間尺のアニメーション映画でキャラの個性とストーリーや伏線もやりつつミステリもやろうとするとこういう感じにはなっちゃうよ。
[以下全体的に若干ネタバレ有]
コレはもう尺的に仕方がないのだが、全体的に設定(伏線)をバラ撒くことが先行して演出を敷いているような感覚がある。
どういう裏設定があり、このロケーションにある秘密は何か、みたいなのはかなり早い段階でお察しすることが可能。人選や主謀者の秘密については最後までよく分からなかったが…(原作小説から何か削られてるんですかね?)
だからと言って「じゃあその秘密が分かった上で行動としては何をすればええんや?」というのが鑑賞者の視点だと干渉のしようがないため(激ウマギャグ)、黙って続きを見るしかないのだが。
しかし登場人物が皆々一般的な中学生程度の……いや、基本学校にもあまり行かない方々なので、ともすればもう少し下かもしれないが……その程度の知力しかないため、視聴者側はずっともどかしい感情になる。
ただ、人と会うのが怖い人達だからこそ出てくる、互いに踏み込めない人間関係の距離感は妙にリアルだった。
そしてこの対人恐怖で言い出せないこともストーリーを進めることにおけるブレーキ機構にもなっており、数ヶ月が経過するまで身の上の秘密に気付かないという状況を生み出している。良くも悪くも。
多分この作品の本質はこっちの人間ドラマ的な側面だと思う。
いや、でも、小中学生のコミュニティなんてこういうモンなんすよね〜〜!何か共通項があってもなくても、ただ同じ空間を共有していて、行ったらなんか会える、そういう所で人間関係が生まれてくるだけなんだよな〜〜!!
そういう小さい世界を描こうとしてる。と感じてます。
中学生の小さい世界で生じるイジメとか忖度とか遠慮とか、親へ相談出来ないのとか、家まで特定されちゃうのとか、距離の詰め方とか、怖いよな〜〜………。
色んな人が居て、どんな状況下でも、些細なきっかけで生きづらい…レールを外れる状態にはなりうるよなというのをキャッチアップしようとしているのを感じた。これはわりかし良い意味で。
集められた7人のうち、リオンだけは異質だけど、皆々自分に原因がある訳ではなく他者からの圧で行けなくなってるのが難しいんよな。いや…そうでもないか…(嬉野)(正宗)
アキが「彼氏できて〜」という話をした後に「これ高校生/大学生彼氏にヤリ捨てされて胸糞になるやつでは……」と危惧していたら斜め上からの被害が降ってきて…人生のうまくいかなさを感じたぜ。
急に現れた城の造形と質感が3DCGぽくて笑ってしまった。全体的に見てもCGと作画の部分の分離感が感じられて何とも言い難い。
あとオオカミ様の声がなんか浮いとる。クレジット見たら芦田愛菜さんだった。別に…すごく悪かったわけではないけど……。
北嶋先生(CV:宮崎あおい)の方はそこまでの違和感は無かったな、自然ではないな〜くらいで。
最後に時系列が整理されて判明した所で現実に帰るわけだけど、現実に帰った後に互いのすれ違いや影響の結果みたいなのがもっとエピローグとして描かれてても良くね?とは思った。これは素人感ある蛇足になっちゃうのかな…
EDのスタッフロールで(後から出されてもという意味で)ほぼ意味の薄い姉の消えていく写真の映像を見せられるよりはキャラクター間の現実のクロスオーバーを描いてくれた方が嬉しいな〜と思ってしまった。