傑作過ぎたお話。要素は3つ。
1つ目に、育人のお母さんの危篤からの、お母さんの手紙。不運が重なり上手く行かない中でもポジティブを貫いた彼女が、唯一案じたのが、育人という事実。命をかけてお金を残す覚悟までしている彼女から「好きなことをやれ」と言われたら、育人はやり遂げるしかない。
2つ目に、お金のない現実。好き勝手行ってくる大人。お金を餌に守りたいものを天秤に掛けて捨てさせる大人たち。そして、プライドまでボロボロになり家族にまで手を挙げてしまう育人の心境。1つ目の要素もここで更なる重石となる。
3つ目に、自分の才能が評価されるラスト。デザイナーを諦めようとした矢先の連絡。好きなことが評価されお金を与えられる。1つ目、2つ目の要素が伏線となり、すべて解決する爽快な展開。気持ちいいことこの上ない(*´-`)