使い古されたタイムリバースモノだが見せ方が上手い。主人公の藤沼悟は夢破れ自分に自信が持てずに無為な時間を過ごしていたが「リバイバル」と呼んでいる能力でバイト中に発生した交通事故を最低限の犠牲で済ませる。しかし、自身も大怪我をして入院しているとバイト先の女子高生と仲良くなる。怪我を心配し一時上京してきた母親と平凡な日常に戻ると思ったら、母親はたまたま見かけて未遂の終わった誘拐事件の犯人に殺されてしまう。殺人犯に誤解された悟はリバイバルの能力で無理やり小学5年生に戻されてしまい、当時起きた誘拐殺人事件を未然に防いで未来を変えようと奮戦する。
(ここまでがビブリオバトル風)
しかし、残念な結末だ。最後に女子高生 愛梨と再会を果たしてハッピーエンド風に仕上げてはあるが根本的に「ここで終わりかよ!」と言う感がぬぐい切れない。
アイデアも、話の展開も、見せ方も上手いのに最後まで広げた風呂敷を仕舞いきれなかった感じがする。