序盤は低調で視聴を続けるかも迷ったが、終わってみれば全10話の短めの尺の中で起承転結がきれいにまとまった佳作だった。主要人物のキャラも立っており、部活に対するスタンスの違いと衝突というある種ありふれたテーマをまっすぐに破綻なく描いている。特筆すべきは脚本の緩急の付け方と、それに応じたアカペラ楽曲の完成度のコントロールで、脚本上の出来に応じてイマイチなものからよくできたものまで録り分けてきちんと使い分けている。私の個人的な好みとしてアカペラ曲がそこまで好きなわけではなく、劇伴として映えづらいものでもあると思うのだが、楽曲の力で突出して引っ張るというよりは、キャラクターや脚本と調和する方向で十分にその役割を果たしてはいた。