原作既読。創作を通じて仲良くなり、創作を通じて別れる…ところまではエモく描かれている。キャラクターも、藤野の思春期らしい尊大さ、ウザさもリアルで良い。ただ、京本が都合良く使われ過ぎに感じる…この物語でこの感情を伝えるのに、あの取ってつけたような殺人展開は必要ないし、そこから謎の妄想if展開もなくて良いように思う。元になった事件から衝撃を受けて描いたのはわかるが、ノイズにしかなっていないように感じる。必然性が薄い展開を経たとはいえ、ある種の喪失、そして絆の再確認と再起は描かれており、綺麗に終わってはいた。普段消費する立場からしか見ていないが、創作側の苦しみが少し垣間見えた気がした部分も興味深くはあるが、全体的に創作者の自己憐憫が情緒的に描かれたような感想は拭いきれない。アニメーションについて文句はない。