これは難しい。ナオとアキの恋愛の温度感自体は比較的好ましくはある(キャラとしてはどちらもそんなに好きではないが…)し、竹取物語のモチーフ、リョウの幕切れ、それがレプリカに与える心理的な影響も良いのだけど…そもそもリョウが幼少期から涼未と分かれて育ったのに、なぜリョウは涼未と同程度に成長しているのか、初期に説明された消去→再出現時に身体が同期されるというレプリカのルールからだと全然説明できないように思える。元々ナオが学校に行った時に素直が家にいて問題にならずに長期間過ごせてきたというおかしさもあったわけで、設定は従来からかなりめちゃくちゃで、今回のリョウの設定はその違和感に対する一種の答えにもなっているが…従来の設定はもはや消せないため解消はできておらず、新たに設定の齟齬も生まれてしまった。そうした設定まわりの不備や違和感は実際いくらでも目につく(あの竹取物語の劇の内容から部誌がそこまで売れるとも思えないし)のだが、そもそもレプリカの設定自体が荒唐無稽でリアリティラインがかなり低いため、その存在に関するルールが多少おかしくても目をつぶりやすいというのがある。そうした不備を呑み込んだ上で見ると描こうとしている内容は悪くはなく、なんとも評価が難しい。