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山田康雄御大の遺作。声の勢いに衰えを感じるものの、さすがはオリジナル。ケレン味、洒脱、流れるような台詞回し。

90年代的なキャラデザがルパンの瞳のつぶらさや、不二子のボディラインに出ている。2DCG導入以前の全編セルで丁寧な作画。

設定で気になった点は、陳のステルス爆撃機。ステルスなのに米軍に捕捉され、ミサイル命中時に衝撃を受けた描写がなく、金属の鋳造からステルス機の製造までが一瞬で、ルパン達のプロペラ複葉機に追いつかれる…という違和感。 コミカルなデフォルメならいいと思うけど、技術考証の欠如には雑な印象を覚える。エヴァ以前のアニメはこんなもんだったのかな。

不二子のシャワーシーンはヒップからバストトップまで余すことなく露出があって、拘りが凄い。

プロットの大筋は、最後の五右衛門とステルス爆撃機の対決に収斂されるように出来ていて整っている。当時の格ゲーを思わせる五右衛門のアクションや、UFOキャッチャーなど随所に流行を取り入れた要素があって茶の間受けしそうな演出が楽しい。



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