八九寺真宵自身が霊体であり蝸牛の怪異そのものだったという話だけど、目的地にたどり着くには八九寺真宵の記憶情報にはない区画整理されたエリアの道筋を選べば蝸牛の迷わせる力が及ばないという理屈はよく出来てるなぁと。
そして、自分だけでなく誰でも助けようとするからこそ阿良々木暦を好きになったという戦場ヶ原ひたぎの告白。こういった修飾された最もらしい理屈にまみれてはいるけど、要は童貞高校生が美少女達からモテまくる物語であることがコアなんだと思う。その点において、いかにもなラノベ的フレームからは逸脱していなくて、そこがいいと思う。