「人のことを気にするより、まず自分のことを何とかしろ」って、委員長ナイスアドバイス!まさにその通り。歪曲王は最初に現れた時から、他人の自己課題(歪み)に介入していた。それ自体が余計なお節介で、心的な自己課題は例え時間がかかっても本人にしか解決(消化)できない。このことは、アドラー心理学でも「課題の分離」として挙げられるテーマだ。
「天国への階段」から「ニュルンベルクのマイスタージンガー」でムーンテンプルのロックが解除される演出は素晴らしかった。
友達と言われてブギーポップは最後に少し笑った。そして「危機は去った」と。どうなれば危機になり得たのか……それは歪曲王が人間に絶望してしまった場合だろうなと。でも、歪曲王(田中君)は自らの歪みを癒す長い道のりを選んだ。そうさせたのは新刻さん、委員長だ。そして委員長は自らの恋心にも折り合いを付けた。芯が強くて本当の知性を選び取って自己形成していける、こういう人が現実にいたら僕なら惚れる。
原作ストックあるなら、他のエピソードも見たい。統和機構は常に世界の敵とはならないのかもだけど、いずれはブギーポップと全面対決になるのでは。そういう展開もあって欲しいなと。