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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

キャスバルがシャアとなり、修羅の道を歩み始めた。彼には友など必要なく、秘密を知った者は秘密裏に謀殺する。士官学校で同期となったガルマともおそらく友のふりをしているだけだと伺わせる。
ガルマといえば甘いお坊ちゃんというイメージしかなかったけど、ザビ家の末っ子として生まれ、期待と家名を背負い、弱い心を奮い立たせながら努力をしている姿と、シャアに若干の同情を寄せられていると思える描写があり、キャラの厚みを感じさせられた。けど、ザビ家で好きなのはドズルだw 図抜けて優秀というわけじゃないけど
、自分なりの良心を持った熱い男なんだよなぁ。
暁の蜂起という事件自体はもう、後出しのズルさというか、策士としても兵士としてもシャアの活躍と策動が鮮やか過ぎて、時系列的に後に活躍するアムロが霞んでしまうように思えた。こうなってくると、悪役のように見えてくる連邦サイドにドラマティックな物語が無いのかと……それは他の作品や1stガンダム本編で描かれてるってことか。
シャアはまさに乱世を起こし乱世に生きる奸雄といった役どころとなり、その生い立ちの悲劇性と相俟って魅力的なキャラクターだけど、個人的には逆襲のシャアに至るまで武力革命思想と優生主義的な理想の先鋒であり続け、人類全体への人道と博愛の精神を敢えて排除することで目指す地点を誤った人物だと思っている。それはそもそも革命思想自体が陥りやすい性質でもあると思う。それでも、かっこよくて惹かれる英雄性を持つキャラであることは間違いない。



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