ミライとセイラもニュータイプ因子を持っていると考えられる。
そしてアムロとララァは強い精神感応を起こす。
木星帰りのシャリア・ブルは、若年層の発現が多いニュータイプの中では異例の高齢で、軍人としての経験も豊富。劇場版では登場しないが、富野監督はTV版では3話分使って登場させる予定だったとか。結局、全話数が52話から43話に変更されたため、この1話分のみとなった。
シャリア・ブルはギレンの意図を察していたが、「閣下の深いお考えを測ることはできない」と世辞を言った。ギレンとキシリアの板挟みという辛い立場に立たされていることも理解していたようで。
本当にセイラはかわいそうなのだけど、強い。兄と刺し違える決意まで。キャスバルとアルテイシアの物語はいわゆる貴種流離譚。しかも、兄妹で敵味方に分かれてしまう。文楽や歌舞伎の演目にあるような悲劇かと。
ニュータイプ同士の戦いがハイレベル過ぎる。
シャリア・ブルはいきなり初戦からガンダムに接敵しなければもっと華々しい戦果を上げていたはず。
ジオンはニュータイプ部隊を囮りの木馬ではなく連邦軍の主力にぶつけるべきなんだけど、ギレンはニュータイプを自分の傍から退けたいのか。
そして、ガンダムの操縦系統はアムロのニュータイプとしての反射神経に完全に付いて行けなくなった。つまり、システムの改良が必要。
シャアはニュータイプを平和の象徴ではなく、戦争が生み出した哀しい副産物である可能性があるという見方を示した。確かに、アムロは激しい戦いの中でニュータイプとしての覚醒を遂げてきたし、セイラとミライも幾多の修羅場を経てその端緒が発現しつつある。