葦人がアシストした!
それがサイドラインで崩すポストプレーだ。ベストの選択をするためのラストパス。パスを出した後に自分がどこに走って何をするか、それを繋いで行くためのアイコンタクトであり、それぞれの個人戦術。
最近はサッカー中継の解説者も個人戦術という言葉を積極的に使うようになってきた。自分がどのように動くのかというプランを幾つも持ち、選択を周りに一瞬で伝える。同時に誰がどのプランを持っているかを察知して自分のプランを選択する。この個人戦術を最小単位にした戦術の組み立ては、世界ランキング1位のブラジル代表でも徹底されている。
葦人が試合中に開眼するのが描かれていて、ワクワクした。連携のための視点の持ち方が備わってなかった葦人だけど、一気にブレイクスルーしたのは元々視野を広く持てる資質があったればこそで、説得力がある。