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御堂筋は顔も性格も一番キモいんだけど、だからこそキモキモ連呼されるとムカつき度が増すんだよな。漫画の作劇上、強烈なヒールが必要というセオリーは分かるけど、そこまでやられると作品による競技と競技者への侮辱のようにも感じられてしまう。顔芸を楽しむという鑑賞の仕方もあるとは思うけど。
スポーツ物でのこの作劇手法は、昭和の作品から「黒子のバスケ」「ハイキュー!」に至るまでよく見られる常套手段ではあるけど、個人的に不快で好きじゃない。何故なら強烈なヒールを使う作劇手法は、基本的には命のやり取りをするような戦闘要素のある作品や社会悪が蔓延る世界を描く作品に用いるべきで、リアル指向のスポーツ物にはフィクションだからこそ必要ないと思うからだ。
「スラムダンク」にもインハイでダーティなキャラはいたけど、なぜそうなったかの掘り下げにリアリティがあり、敗戦後に深く反省する展開がある辺り、描き方が巧みでさすがだと思う。
新開は心ある静かなるスプリンターという感じで好感が持てるので、御堂筋との対比にはなっている。



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