ベルセルクの容赦の無さはまだ序の口。
ファルネーゼは自らの虚飾を信仰で塗り潰し、ありのままを見ようとしない。
唯物論的な視点から中近世的な宗教や信仰の在り方を徹底的に問い直す面が、この蝕より後に連なるエピソードにはあると思う。
まだ絵の質感に違和感を覚えるけど、重厚さとスピード感ある演出は素晴らしい。
ガッツが捕縛されたのは、使途相手の連戦の疲弊によるはずだけど、雑魚の魔物相手にして剣が握れないほど消耗したことになってるのは、尺の都合があるにしても描写の織り込みが浅いのでは。
晒された裸体にエロスを感じないのは、ガッツが権威を剥ぎ取った生身のファルネーゼを露出させたという象徴性を感じるからなのか、単に乳首が描かれてないからなのか…(真顔)