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とても良い

観劇はユーリの作戦だったんだな。噂を誘発させて、なかなか先に進まない奥ゆかしすぎるアルベルトとセイをせっついたな。聖女の魔力の源泉を確かめる目的もあったようだけど。
聖女なんだから、奥手すぎるぐらいでちょうどいいよねきっと。そして、花園のイルミネーションに囲まれて優しい貴公子に告白&プロポーズされるハッピーエンド。
聖女の特別な力の源は、恋も含めて愛情なんだろうな。国中に光が降り注ぐ演出、良き。

丁寧で落ち着きのある作風で、安心して見られる作品だった。異世界転生物で主人公チートという鉄板と乙女ゲー要素を品良く融合させるとこうなるのかと。
プラトニックな恋を成就させるのに、エロ要素無しの丁寧な心情描写と主人公を取り巻く人々とのハートフルな関係性が上手く機能していたかと。
世界を救う魔物討伐と恋愛と日常系のハイブリッド。
個人的には作品のタイトルだけが、トレンドに無理やり沿わせた感があって微妙だと思う。原作者は「小説家になろう」ランキングで上位を狙うためにタイトルから考えたようなので、その辺りは致し方なしかなと。内容よりまずタイトルで掴む必要があるラノベ界の宿命のような。

こういうノーブルな劇伴はクラシックの素養のある作曲家でないと書けないので、そこの業界的な需要もしっかりあるなぁと。



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