まずOP。
いつかのあなたのことばが
ひどくささってる あたたかくのこってる
――フリーレンと過去を繋ぐ言葉。
忘れないのに なぜか遠くなる
――フリーレンは変わらず、周りだけが変わっていく。
瞳の裏に君はいる 今もずっとそう
――ヒンメルの髪の色の花びらを拾うフリーレン。
帰りたい場所がある
誰もがこの星の子孫
――今の仲間、フェルンとシュタルクを優しい眼差しで見つめる。
命は紡がれ、皆が繋がっている。
この辺りは本当にグッとくる。
初回視聴後、最初から見直してOPだけでさらに3回見てしまった。
とてつもなく貴重で高価な石でも、
「今すぐ捨ててください」と容赦なく言い放つフェルン。
魔法が使えなくなるならシュタルクに持たせれば……と一瞬思ったが、
彼に対する回復・防御・強化魔法まで効かなくなるなら、
それは危険でしかない。
一瞬で判断するフェルン、やっぱり凄い。
フリーレンが
「ほら、すごいでしょ?」
みたいなテンションで全力魔力投入 → 世界の理が一瞬きらめく。
それに対して
シュタルク:
「まぶしい」
以上。
感想が物理現象だけ。
そしてフェルン。
振り向かない。感動しない。止めない。
ただ一言、事務連絡みたいに
「早く捨ててきてください」
……もうね、三者三様の温度差が美しすぎる。
この笑い、下品でも誇張でもなくて、
・フリーレンの“魔法オタク”な純粋さ
・シュタルクの素直で地に足ついた反応
・フェルンの現実管理能力
全部が噛み合って生まれてる。
特にフェルンが背中を向けたままなのがポイントで、
「価値を否定してない」
「危険度だけを処理している」
という大人の判断。
ここでもフェルンは
感情を殺さず、感情に振り回されない。
だから笑えるし、
だから安心できる。
この作品のユーモアって、
誰かを落とすためじゃなくて
関係性がちゃんと出来上がっているからこそ成立する笑いなんだよね。
捨てた後も光り続ける石もウケる。
(でも、この光を目くらましに使うのは良かった)
山菜を取って戻ったシュタルクが、
二人がいるとは思わず釣りに向かう時点で展開は読めていた。
それでも――
フェルンの、あの平常トーンでの一言。
「……えっち」
フェルンの反応は
過剰に騒がない
でも「なかったこと」にもしない
相手を傷つけない最小限の言葉で、
越えたかもしれない境界を示す。
シュタルクがダメージを受けるのは、
悪意がゼロだったから。
それでも相手の私的空間に踏み込んだと、理解してしまったから。
善意でも成立する失敗を、
あの一言がすべて回収している。
このシーンの上手さ。
この作品は、性的に煽らない代わりに
距離感
無自覚
生活の気まずさ
を描くのが本当に上手い。
回想でのアイゼンの言葉。
「なぜおまえは俺に命を預けるなんて言えるんだ。
そんなことは軽々しく口にするもんじゃない」
ここで、ふと lulu. の歌詞が浮かんだ。
知れば知るだけ困るのに
背中にゆだねてしまう
このあと
「俺は村を捨てて逃げた男だ」
→
「逃げたくなったら、みんなで逃げよう。僕たちはパーティなんだから」
という流れで、
現在の「運ばれながら逃げるフリーレン」へ繋がる。
そして、逃げ切った先での一言。
「じゃあ、行こうか。」
――サブタイトル回収。(最後にももう一回あるよね)
続きはもう一回見たのでそちらで。