冒険者やギルド、ひいては人々のためにモンスターやダンジョンを研究している学者の父。
その父を冒険者に馬鹿にされ、泣くことしかできなかったコッコ。
そこへ帰ってきたリルイとハジメ。
リルイの「父親は賢いけど、コッコはむかつく」みたいな不器用な言葉が、凍りついたコッコの心をそっと溶かす。
あの場面は本当に良かった。
その後リルイは、自分にできないことがいくつもあると気づく。
ただ羨み妬むのではなく、「今できること」をやり切ると決める。
学校へ行き、コッコの夢を聞き、そして自分の夢――
「すごい冒険者になりたい」を見つける。
夢はダンジョンの奥に転がっているものではなく、すぐそばにあったのだと感じさせる展開だった。
リルイに少し心を許し、丁寧に読み書きを教えてくれるコッコ。
次第に友達の輪に溶け込んでいくその様子を、コッコの父親とハジメが茂みの外からそっと見守る。
まるで“親が木陰から立って見守る”ような構図で、とても温かかった。
――
村付き冒険者の仕事は、誰にでもできるクエストかもしれない。
でもそれを誰もやらなければ、村は存亡の危機に瀕する。
文句ひとつ言わずそれをやり続けるハジメの姿を知り、
「ハジメみたいになりたい」と思うリルイ。
今回は、心の成長を丁寧に描いた回だった。