リアルでは生まれにくく、またネットではよくある人間関係の一つ『ネカマやネナベ』であること特有の、コミュニケーションの壁。
特にネトゲでは、自分と同じ性別でプレイして何が楽しい?と考える人も少なくなく、
本来ゲームは主人公・プレイヤーに自分を投影して楽しむことが多かった媒体において、
それはむしろ自分のキャラを、自分から見て好きなキャラに作り上げていく、「キャラクター・メイキング」が、多くのネトゲ開始時に最初に行われるゆえに、起こりやすい楽しみ方なのかもしれない。
そして今作・ネト充は、まさにその関係性やコミュニケーションのおかしさや味わい深さを描いてる作品であり、
今回のオチで、現実から仮想へ来た主要人物たちが、まさかの現実につながっていく“核となる部分”が動き出すのを感じられる回だった。
リアルはリアルで勿論大変だが、
このネットや仮想の世界だからこそ生まれるコミュニケーションの複雑さは、
今後どんなドラマを起こし、カタルシスもしくはフラストレーションになるのか…
あるあるしながらも、やはりワクワクさせてくれる、ネト充である。