リアルでは生まれにくく、またネットではよくある人間関係の一つ『ネカマやネナベ』であること特有の、コミュニケーションの壁。
特にネトゲでは、自分と同じ性別でプレイして何が楽しい?と考える人も少なくなく、
本来ゲームは主人公・プレイヤーに自分を投影して楽しむことが多かった媒体において、
それはむしろ自分のキャラを、自分から見て好きなキャラに作り上げていく、「キャラクター・メイキング」が、多くのネトゲ開始時に最初に行われるゆえに、起こりやすい楽しみ方なのかもしれない。
そして今作・ネト充は、まさにその関係性やコミュニケーションのおかしさや味わい深さを描いてる作品であり、
今回のオチで、現実から仮想へ来た主要人物たちが、まさかの現実につながっていく“核となる部分”が動き出すのを感じられる回だった。
リアルはリアルで勿論大変だが、
このネットや仮想の世界だからこそ生まれるコミュニケーションの複雑さは、
今後どんなドラマを起こし、カタルシスもしくはフラストレーションになるのか…
あるあるしながらも、やはりワクワクさせてくれる、ネト充である。
ギャル部長の過去と今をつなぐ熱いアニメエピソード回。
オチは少々強引だが、それもまたアニメ特有のご愛嬌構成っぽくて、今作の今回の話として見れば有りだと思えるくらいには、他のアニメガタリらしさがブレない良さがあったオッケーにできるものがある!w
ただ上井草嬢の扱いには、これ以上は気を付けないと危険なのも否めない…
でも基本的に皆のキャラや世界観が楽しいで、やっぱり今後の彼女たちが気になるので続きを見るしかないわめっ!
なんてちょろいんですか会長~!!
DC版にて。
モリモリちゃんは自ら望んで引きこもりニートになっていったが、
元々は貯金暮らしできるくらいバリバリ働いてた(だろう)OLだったため、
断りの挨拶からとっさの会話まで、実はしっかりよくできる人というのが分かる回だった。
そしてそれはつまり、モリモリちゃん本人や視聴者視点では、残念で”もこっちの30歳”のように見えているが、
物語の中に入れば、見た目も性格も、本当にここまでモテるだけの人物なんだろうなというのを思わせる、またまたあっさりしてるようで掘り下げ甲斐のあるリアルシーンだったなと考える。
特にコンビ兄ちゃんとの課金話には、割と生々しいほどリアリティがあった(笑)
またネット面でも、物欲センサーや、新コーデとキャラによって印象まで代わり映えする深層心理にして真理など、
あるあるながらもハッとさせられる小話の数々に、自分の今後のネット意識が少し変わりそうなほど、“見方と見え方”という観点で、じわじわ思考を広げられた。
ネト充アニメは、作画や空気感などで、一見あっさりしているようだが、
実はその“あっさり流してしまうようなテイスト”こそ、
我々の『ありふれた』と見過ごしがちな普段の生活にも通ずる、
地続きのドラマ性が、こうして思考するほど面白い作品にしてるんだな~と、
益々よくできた作品なのを再認した。
そんな今回の名台詞は…
「おっぱいモリモリちゃん♪」