聴覚障害持ちの女子の恋愛という扱いの難しそうなテーマだけれども、周囲の人達の温かさもあってそこまで暗くならない優しい世界感だなというのが全体的な印象として感じた。全編通して雪の友達であるりんちゃんがいい子過ぎる、理解のある人がこうして側にいるというのはいい事なんだなと思った。桜志も彼なりに雪の事が好きであり、恋愛関係にはならずとも最後に手話通訳士の本を手に取った所から雪が桜志に与えた影響というのも大きかったものなんだろうと
ハンデがあっても恋愛においてはそれを乗り越えられる、手話を初めとする色々なコミュニケーションの取り方があるのだという事を逸臣と雪の恋愛を見て改めてそう感じさせられた。旅費の為に自分でバイトして稼ごうという雪が頑張るシーンも好きだった、恋愛は人を変えるもの
ストーリーはもちろんキャラデザや背景、主題歌いずれを取ってもハイクオリティに仕上がっていて2024年冬アニメの新作の中でも特に楽しめた一作だと思う。12話という話数の中で後腐れも無くちゃんとまとめてくれた所も評価が高い、少女漫画系の作品が好きでない人でも本作は見てほしいし推薦したい