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とても良い

もう何も諦めない覚悟を決めた男は、ひどく頼もしいものだ。
空野かけるは今日も愛する女の子の手を握りに向かう。
冬月は良くなって、また調子を崩して…の繰り返し。
もうとっくに精神的に限界を迎えていそうだが、打ち上げ花火を見るその日までは…渾身の力を振り絞る。
かつての他愛もない会話がし合える関係にまで戻せたかけるの胆力が凄まじい。気配、消してるからさ。
ついに花火大会当日になるが、冬月の体調は悪化。吐血する彼女を前に何もできない歯がゆさよ…。
リモート花火、その手があったか。
花火の音と歓声だけでも、情景が浮かび上がってくる。
冬月とかける、お互いがお互いに向けて打ち上げたのがハートマークの花火って、いやぁ素晴らしい。
君だけの花火だよってか、空野かける。やってくれたな。
冬月の病室の千羽鶴が、しだれ柳の花火に似ていて、ふたりの時間を照らしてくれているようだった。



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