千景の闇落ち。球子と杏の死に直面した千景と若葉、二人の受け止め方の違いが好対照で印象に残ります。千景はいじめ・迫害を受けた過去から、周囲の評価や目線に対して元々過敏になっているところへ勇者システムの副作用が効いてしまった感じか。
千景が徐々に狂気に追い込まれていく様はこれまでのシリーズの中でも1、2を争う辛い場面に感じました。物事が悪くなる時というのは階段を転げるように落ちていくものなのだなと悲しくなります。彼岸花の妖しい美しさが彼女の悲しい未来を予見しているかのようで胸が締め付けられました。