自他共栄という柔道の格言を体現するように敵味方隔てなくそれぞれの人物の背景・想いを描き、互いに切磋琢磨して成長し心を豊かにしてゆく姿を躍動感と青春の煌めきに乗せて映し出す素敵な作品でした。立川学園戦、中でも永遠vsエマの試合の描写は特に素晴らしかった。
一方、1クールという短い尺で多くの人物に焦点を当てる群像劇を描いた故か、脚本だけでなくカット構成や劇伴等の演出面でもひたすら青春の煌めきと感動を盛り上げようとする一本調子に感じられお腹一杯に思うことも。この辺もう少し緩急やメリハリが効いたドラマ構成・演出で観たかったとも思います。