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話題の異世界スマホ、2話まで見てみたので感想。

この作品を「物語」としてみたらこれほど印象に残らないものはないと思う。ただ、これを好きな人がいるのもわかる気がした。

この作品は、視聴者が主人公に自己投影して、あたかも自分が活躍し、女の子からチヤホヤされ、人々から賞賛されているような妄想を浸って楽しむ事に特化した作品なのではないかと思う。主人公のキャラクタにクセがなく印象が薄いのは、視聴者が自分を重ねやすくするためだろうし、視聴者が不快になったり、煩わしく思うような要素を徹底的に排除し、気持ちの良さだけを味わえるようにする、一種のドラッグのようなものだと思った。

そうゆう目的の作品なのだから、設定の合理性だとか、ストーリーの辻褄を合わせるだとかは、視聴者を気持ち良くさせるという目的の上では、もはや邪魔な制約でしかないのかもしれない。

この作品を楽しむためには決して考えてはいけない。何も考えずひたすらに快楽に浸るのだ。そういう意味で、読書よりもより受動的な接し方になるアニメ(映像作品)というメディアの方が、原作よりこの作品の魅力を引き出しているのかもしれないと思った。(もしかしたら原作には別の魅力、例えばきちんとしたストーリーがあるのかもしれないが、未読なのでわからない)



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