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全体
良い

Don't say "lazy"で「自分を愛さなきゃ他人も愛せない」「自分を許さなきゃ他人も許せない」という歌詞があるが正にそんな感じ。じゃ二番煎じって? いや世はまだそれをよく理解していない。だからやはり良い作品だと思う。

渋谷のとこは細田守特有の陽気さ? が頂けない。せめて曲調をもう少し…。一方でキャラバンとかの小コミュニティ感は良い。やっぱ結局ああいう繋がりが好きなんだろう。そばかすではその志向とインターネットが衝突して散々だったが。
赦した後の処理を周りがしているのは基本的には良い(そこまで引き受けるには若すぎる)、しかし聖についてはスカーレットに徳を教える役目だっただけにもう少し物語的正当化が必要だったように思う。

芦田愛菜は芝居は良いが発声が声優という感じではなかった。まあトップレベルの声優の叫びとかを求めるのはお門違いか?
あと台詞回しはちょっと凡庸というか意味のない発話が多すぎる。筋は置いておいて個々の台詞だけでも脚本家に任せられないものか。普通のプロなら関係性とか心情とかとにかく発話ごとに一つは意味を持たせて当然、二つ以上持たせて初めて腕が見えるところだろう。

なんか不満ばかり? いや私は主人公が己の物語を遂げれば作品は「良いもの」なのだと思っている。スカーレットは自分の為、人々の為、未来の為に赦すことを知った。旅の果てに父の真意へと辿り着き、その仁徳を知ったのだ。君はどうだ? まだ自分を愛せぬ者に本作を貶める資格は無いだろう。



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