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全体
良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
普通

公開3週めに ScreenX で鑑賞。
3面スクリーンのシーンがかなりあったので没入感はすこぶるよかった。

公開初週から酷評されていたが,言うほど悪くない作品だった。
むしろ最初から最後まで面白く観たよ?
いちばんの不評要因と思われる渋谷でのミュージカルシーンも,ちゃんと意味があったし。

公開初週からダメ作品の烙印を押されてる(ノイジーマイノリティによるものか?)のには,細田守監督に気の毒だとおもった。
だって,最初から駄作評が出てしまうと,「じゃあ観るのやめようか」となってしまう。ある意味,機会損失。
映画鑑賞にコスパ・タイパを求めるのは好ましい態度ではないよマジで。
実際に観てみないことには評価もできないし。
なんだったら,いっぺん近隣の映画館でかかってる作品全部観るような見方をしてみたらいい。
たぶん映画の見方や人生観(?)も変わると思う。

本作はシェークスピア「ハムレット」とダンテ「神曲」がモチーフとなっている。
個人的には少なくとも「ハムレット」を読んでから,この作品を観た方がいいと思った。
「ハムレット」をしっかり読んでいればもっと楽しめたかもしれない。
(映画観る前にシェークスピアを読めっていう時点でダメ,という意見はナシの方向で…
もしかしたら,細田監督は自分が大好きな「ハムレット」を一人でも多くの人に読んで欲しいという思いで「スカーレット」を作ったのかもしれない
(知らんけど

あと,主人公スカーレットを演じている芦田愛菜の演技は割と良かった(聖を演じた岡田将生にはもっと声の演技を勉強しろと言いたい)。
脇を固める吉田鋼太郎,斉藤由貴,松重豊,市村正親,役所広司らはとても良かった。
なんでこんな酷評になってしまったんだ,そして客入りが寂しい作品になってしまったんだろうという思いでいっぱい。
少なくとも同監督の前作「竜とそばかすの姫」(202年)よりはいいと思った。



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