美しき謎学園。建物の構造からして謎いけど、キレイ。こうした別世界感ある学園の造形は後の作品に影響を与えているような気がする。
まどマギの学校とか、物語シリーズの学校とか、ってぜんぶシャフトじゃないか。それはさておき……。
お話はTV版の再構築っぽいが、映画版の広い画面はそれだけで魅力的。なにより、現代のテレビのアスペクト比にきれいに嵌ってくれる。
薔薇の花嫁をめぐる決闘は、今となっては水星の魔女っぽいと言われてしまいそう。TV版と違う髪型のウテナとアンシーが決闘の時にテレビ版のような髪型になるの好きです。
逃走劇、当時の最新技術を駆使した表現っぽい気がしました。そして、悪の親玉ミッチーが実写映画やドラマと同じく、いつものミッチーだけど、やっぱりいつもの通り好きな演技でした。情けない役をちゃんと情けなくこなしていましたね。
アマプラで18+指定だったんですけど、全裸とか性的な仄めかしがあるからでしょうか。そうだよね、きっと。
TV版より抽象度が高く、絵がきれいで、よかったです。
(逆にTV版は影絵少女みたいな隘路の要素が多々あるのが楽しくて好きなところ)。
かなり好きな映画です。