視聴者が知らない競技を、どうやってわかってもらい、作品に引き込むか、という手際において、ガルパンは本当に上手かったなあ。つまり、ニーラーがどういうマシンかも、ニーラーレースの醍醐味も、よくわからなかった。
そもそも、頻繁に過去と現在が切り替わるので、単純にわかりにくいし、効果を上げているとも思えない。名有りキャラがいっぺんに多数登場するのも負担が大きい。レース展開も、主人公二人がいつの間にかトップに立っていて、どうやって勝ったのか全くわからない。レースシーンの見せ方も、真上からの俯瞰のアングルが多用されていて、迫力に乏しく、俯瞰だからと言って状況がわかりやすいということも特にない。
細かいところだと、ニーラーに乗って登校するとき、ヘルメットすら被っていないのは、作品のスタンスとしてOKなのか。
ユニークな題材なので期待したいのだが、面白くなってくれるかなあ……。